読者の声

▼ウ〜ン、やっぱり催促や問い合わせをされた方がいらしたのだ。私も「アレーッ?こないな」と思いながら、確か誌代送ったよなァ、そうか、誌代を踏み倒すのかフン!――と陰険に対応していた私でした。こんな時、性格が出ますよねェ。去る者は追わず、約束を守らない奴とは付き合わず――といった冷めた私を知りました。まだ誌代残っているような気がしますので、レポートでも何でも送ってください。「布」を含む手仕事の世界はライフワークとして「死ぬまで」付き合っていきたいと思います。何故手仕事に惹かれるのか、自分探しも含めて!(所沢市・川口晴絵さん) 
▼いや〜ん、突然の休刊におどろきました。まずは、このひとことを皆さまにおくります。「お疲れさん、お疲れさん、もうひとつおまけにお疲れさ〜ん!」ほんとに、お疲れさまでした。昨年は同業者が店を閉めて淋しくて、うちだって何年も前からひくひく状態で、我ながら「よく続いてんな」と感心していて、そこへもって「手の仕事」の休刊…。なんか時代の変わり目を感じます。伽耶にも「手の仕事」のファンがいらっしゃいます。また新しいかたちで続いていくことをきっと応援してくださるでしょう。ちょっと肩の力を抜いて無理せず歩いてゆけるといいですね。伽耶もそうありたいと思っています。(安城市・ギャラリー伽耶さん)
この「手の仕事メモ」はひょっとすると満足してもらえないかもしれないと不安です。少し長い目でみてください。 

 

 

編集後記

  季刊雑誌「手の仕事」が休刊し、「手の仕事メモ」が新たにスタートします。当初、「手の仕事レポート」という名前にしようと考えていたのですが、変更しました。きっかけは、梅田卓夫氏の『文章表現 四〇〇字からのレッスン』という本でした。「断片」をキーワードとした創造的な文章表現の講義をまとめたもので、それは僕にとって目から鱗が落ちるほど新鮮な驚きがありました。あらためて文章表現のおもしろさを教えられました。梅田氏は言います。身のまわりのもののかたちや光、陰、人のこころやことばのわずかな揺らぎ…、手に鉛筆を持ってそれらを自分のことばとして紙に書きとめてみること、文章を書くという作業はまずそこからはじまる、と。
  この「手の仕事メモ」が、発見に満ちた魅力的な文章となっているとは思いません。まだまだ始まったばかり、これからレッスンを続けて、自分にしか書けない魅力的な文章を目指していきます。それと、今回は各執筆陣がそれぞれ自由に書きましたが、次号からは一つのテーマを設けようと思っています。とりあえず次号のテーマは「仕事」です。「仕事」をテーマにして何か書きたいと思われた方は、ホームページからのメール、FAX、手紙、葉書などで四〇〇字程度にまとめて八月中に送ってください。よろしくお願いします。